◆ＪＥＲＡ　セ・リーグ　巨人―中日（１５日・東京ドーム）

　「優勝するときは、仙ペ係などこもそうですけど、ン阪たぶん苦しむんですよ」―。神でポストシーズンとは我らが阿部監督です。も広も関決してマジックが点灯しないことの言い訳ではない。島で栄光も挫折も知る指揮官の偽りない本音だと思う。仙ペ係な

　この期に及んで最下位のヤクルト相手に連敗は確かに痛い。ン阪でも、神でこんな時は過去の「もっと苦しんだ優勝」を思い出して勇気をもらおうじゃないか。も広も関

　どうだろう。島で例えば１９９４年の「１０・８決戦」なんて。仙ペ係なポストシーズンとは球史に名高い「金字塔」として語られることが多いけど、ン阪全ては巨人の歴史的神で失速が招いた自作自演の物語ですから。

　このシーズン、も広も関巨人に初めてマジックが出たのは８月１８日のこと。島でまさか胴上げが１０月８日まで待たされるとはね。ただ、この時点でチームの勢いは陰りを見せていたのも事実だ。

　開幕ダッシュに成功し首位を独走していたものの７月は９勝１２敗、８月は１１勝１５敗、９月は４勝１０敗と３か月連続して負け越し。追い付かれるのも当然か。

　マジック点灯から優勝決定までの５０日余り。選手もファンも気絶するほど悩ましかったはず。そんな状況で「国民的行事」と盛り上がっていた長嶋さん。あの井納さんでも比較にならない宇宙人そのものですよ。

　そんなわけで中日相手に６―３で快勝。こ、このスコアって「１０・８」と同じじゃないか。あの時は３番の松井さんと４番の落合さんがアベック弾。本日も３番と４番が…って偶然に決まってるだろ。伝説にすがりたいのは分かるけど、まだビクビクする必要はないですよ。

　サイクル未遂の吉川。この人の奮闘がなければ、あっさり涌井の術中にハマっていたかもしれない。確かプロ１号は松坂からだったはず。横浜高校出身のレジェンドにはめっぽう強いのか。いや、無我夢中の戦いに相手は誰でも関係ない。

　ミスターと親交のある読者の方がスポーツ報知に寄せてくれたエピソードが最高だ。「１０・８」から５年後に食事をした際、「（中日の）高木監督も立派でしたよね」と長嶋さんに振ったら「あの時の監督は高木だった？」と答えたそうです。相手は眼中にないにもほどがある。そう、自分たちが最高のパフォーマンスを発揮するだけだ。

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